経験年数によって額は異なりますが、正看護師の方は年に2回ほどボーナスが支給されます。
新卒採用の看護師さんでもボーナスは1~2か月分は支給されることが多いでしょう。
中途採用の看護師さんは基本給が25万円だとしたら約50万円のボーナスが受け取れます。
管理職など役職に就いている看護師さんなら1年間で150万円前後のボーナスが支給されることも。
転職を考えている方も、ボーナスが近付いていることを考えると転職に踏み切れないのではないでしょうか?
しかし、ボーナスをもらってすぐに転職するのも気が引けますよね。
今回は、看護師さんの転職に関する疑問「ボーナス支給後すぐに転職してもいいのか」をご紹介します。
目次
ボーナス支給後すぐ転職する際の注意点
ボーナスが支給された次の日にでも退職届を提出することはできます。
しかし、ボーナスのために働いていたことがあからさまに周囲にばれてしまうためおすすめできません。
つらい経験をしたとしてもお世話になった職場です。できる限り円満退職を心がけましょう。
円満退職するポイントは、退職届を提出する時期と丁寧な引き継ぎです。
ボーナスと退職届提出のタイミングは1~2か月空ける
ボーナス支給後から退職届を提出する期間は最低でも1か月間は必要です。
「ボーナス支給1か月後に退職届を提出」、あるいは「ボーナス支給1か月前に退職届を提出」の2つのタイミングで考えてみましょう。
例えば、ボーナス支給が12月に行われるとしたら11月に退職届を提出するか、翌年の1月に提出します。
11月に退職届を提出する場合は、翌年の1月上旬に退職できます。
翌年の1月に退職届を提出する場合は、2月に退職できます。
ボーナス支給の直前または直後に退職届を提出すると、陰でネチネチ言われることもあります。
引き継ぎをしっかり行う
円満退職には、退職届を提出してから退職するまでの期間が必要です。
上司に転職する胸を伝えた後退職届を提出する流れが自然です。
いきなり退職届を提出すると「相談なしに退職するの?」と驚く上司も少なからずいらっしゃいます。
言いにくいことでもまずは相談から始めましょう。退職以外の手も一緒に考えてくれるかもしれません。
また、同僚や後輩ナースへの仕事の引き継ぎも欠かせません。退職するあなた自身も転職の準備でばたばたするかもしれませんが、引き継ぎを行うまでが仕事です。
資料作成など効率よく且つ丁寧に引き継ぎを行えるよう、段取りを欠かさないようにしましょう。
次の職場でのボーナスを見据えた転職時期
できれば次の職場でもボーナスをもらいたいですよね。
中途採用で転職した看護師さんにもボーナスは支給されます。
試用期間を3か月間設け7月にボーナスを支給する医療機関が多いことを考えると、4月までには転職したいですよね。
看護師さんが退職から転職までボーナスを最も効率良く受け取れる転職スケジュールをご紹介します。
看護師さんが効率良くボーナスを受け取るための転職スケジュール
|
ボーナス支給の時期は医療機関によって異なるため、スケジュール通りに行くとは限りません。
しかし、ボーナス支給月の3~4か月前に入職すれば、効率良くボーナスを受け取れる可能性が高くなります。
転職先のボーナス支給日から逆算して入職日を決めると安心して働くことができそうですね。
ボーナス円満退社した看護師さんの体験談
転職前のボーナスも、転職先のボーナスも受け取りたいと思い、退職届を提出する日を慎重に考えて決めました。少しチャレンジではありましたが、退職届を提出した際に引き止められると考えてボーナス支給日の少し前に退職届を提出します。
私の病院は深刻な看護師不足だったので最初引き止められました。一度引き留められた際は退職せずにボーナスが支給されるまで働き続けます。
1か月だけ譲歩して働き続け、ボーナス支給後に「考えてみた結果退職したい」旨を伝えると「ボーナス目的で退職したのではない」と捉えられますし、次の転職先へもスムーズに入職できます。
緻密な計画であるため心が痛む方もいらっしゃるかもしれませんが、どうしても転職したい方にはおすすめです。
しかし、本当に転職をとどまることになるかもしれませんし、退職をとどまることにより病院側の待遇も変わるかもしれません。
勤務先によって労働環境や経営状態も異なるため、体験談のようにうまくいくとは限りません。
また、ボーナスに固執しすぎると仕事の意義を感じられなくなります。
勤務先に迷惑の掛からない範囲で退職届を提出し、入職日を決めることを第一に考えましょう。