転職回数の多い看護師は採用で不利になるのか解説

あなたは今、転職を考えていませんか?けれども、過去の転職回数が多いことに悩んでいませんか?看護師の離職率は年々減少してきているものの、2012年度の離職率は常勤看護師で10.9%、新卒看護師で7.5%と、他職種に比べて多いです。

転職経験のある看護師さんの中には、このような悩みを抱いている方がいます。

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実は、転職回数の多さで悩む看護師さんは少なくないのです。あなたも似たような悩みを抱いていませんか?今回は、看護師さんの転職回数が今後の再就職に影響するのかどうかご紹介します。

転職回数の多い看護師さんは採用で不利になる

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まずはっきり申し上げますと、転職回数の多い看護師さんは採用で不利になります。これは看護師に限らず、どの職種でも言えることです。だからと言って転職を諦める必要もありませんし、履歴書に偽りの情報を記入するのはもっとよくありません。
落胆しているそこのあなた、ご安心ください。転職回数の多い看護師さんでも面接前に「3つの準備」を行えばカバーすることができます。

面接で転職回数の多さをカバーするための3つの準備

転職回数の多さをカバーするのは履歴書でも病院訪問の際でもなく、面接の場です。「面接って緊張するし、転職回数の弁解なんてしてる場合じゃないよ…トホホ」という方もご安心ください。実はこの転職回数、志望動機や自己PRと関連付けることもできるのです。
そのためにまずは3つの準備をしてください。きっとあなたの看護観や志望動機も見えてくるはずです。

① 真っ当な転職理由を話せる準備をする

一つ目は当たり前のことのように聞こえるかもしれませんね。しかし、真っ当な転職理由を伝えられれば転職回数は気にもされなくなります。「真っ当な転職理由って何?」「反対に、真っ当じゃない転職理由が気になる」という方もいらっしゃると思います。

真っ当な転職理由の一つが「キャリアアップのための転職」です。同期で同じ科の看護師でも病院によってスキルアップのスピードや教育体制が全く異なります。(②の項目で詳しくご紹介します。)

それ以外にも「希望以外の科に回された」、「求人情報と実際の待遇が全く異なっていた」、「経営が続けられなくなった」など、病院側の都合で退職を強いられた場合は転職回数にカウントされません。

また、結婚・妊娠・出産・育児などライフステージに立った際の離職ご家族の転勤などやむを得ない事情がある場合も、マイナスイメージにはなりません。注意していただきたいのが、育児中の看護師さんは転職先を選ばなければならないということです。「夜勤シフトに入ることができるのか」、「保育園のお迎えを旦那様に協力してもらえるのか」など、ご家族と相談して転職先の条件を決めておくのがポイントです。

② 転職で得たスキルや経験を話せる準備をする

先ほどもちらっとご紹介した「キャリアアップのための転職」。これは転職回数をカバーできるだけでなく、採用担当者からのプラス評価に繋がります
例えば、看護師長としてキャリアアップしたいと思っている場合、現在の病院の看護師長が退職しない限りそのポストに就くことはできません。しかし、他の病院の看護師長が退職すれば、新たに看護師長の募集が始まります。役職のある看護師として働くには転職が必要なときもあるのです。
また、「病院以外の職場で働きこれまでとは異なる視野を持ちたい」という理由で転職をする方もいます。デイサービスや訪問看護師、美容整形外科やツアーナースが代表的な例ですね。英語力を活かす目的で、外資系企業の治験コーディネーターやMRとして働く方もいます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。⇒『看護師は他業種に転職できるの?

③ ネガティブな転職理由は話さない努力をする

転職理由が「人間関係が悪かったから」「給料が低かったから」など、ネガティブな理由の方もいらっしゃると思います。正直者が馬鹿を見るという言葉があるように、転職理由ではネガティブな理由は話さないようにしましょう
人間関係が理由だと、「転職後もすぐ辞めるのでは?」と思われたり、給料が理由だとすると、「お金目的で看護師しているのかな?」などマイナスイメージを持たれがちです。
このような場合、転職理由をあなた一人で考えるのは苦労するでしょう。家族や友人、纏足サイトのコンサルタントなど、頼れる方に相談することをおすすめします。ご自身では無意識すぎて気がつかなかった転職理由が浮かんでくるはずです。

まとめ

看護師

転職回数の多い看護師さんは、再就職の際に必ずと言っていいほど転職理由を質問されます。転職回数はどう頑張ってもごまかすことができません。大事なことは転職でどのようなスキルや経験を得たかということです。これがしっかりと採用担当者に伝えられれば、転職回数で不安を抱く必要はありません。
先ほどご紹介した3つの準備を行っていれば、転職理由を「チャンス」と捉えることができるはずです。