なぜあの看護師は転職に失敗したの?失敗から学ぶ転職の3つのポイント!

看護師、失敗

看護師の転職には人間関係、給料、勤務形態の不満など…様々な理由があります。
しかし、転職したからと言って必ずしもその悩みが解決するとは限らないのです。(看護師に多い悩みについてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。⇒『看護師に多い悩みと転職に踏み切る理由
転職のポイントを押さえていなければ、転職後も同じような悩みを抱えながら働くことになりかねません。
今回は、実際に転職に失敗した看護師の方がどのような理由で失敗してしまうのかをご紹介します。

3人に1人の看護師が転職に失敗している

実際に転職をした看護師の方は、3人に1人が転職に失敗したと感じているのをご存知でしょうか?
また、看護師の方はどのような点で転職に失敗したと感じるのでしょうか?

1位 募集時の条件と契約が違う
2位 人間関係が悪い
3位 給料が上がらない
4位 スキルアップできない
5位 病院の方針と自分の目標が一致しない

最も多いのは募集時の条件と契約が違うことです。これは入職前の書面確認で防止できそうですが、安心しきってしまい起こったってしまう看護師の方も多いみたいです。
言った・言わないの争いを避けるためにも、入職前同意書には必ず目を通しておきましょう

看護師が転職に失敗してしまう理由

3人の1人という非常に高い確率で、看護師が転職に失敗したと考えるのはなぜでしょうか?
看護師が転職に失敗する理由は、転職活動中のあなたの行動にあるのです。
では、どのような行動や考え方が転職の失敗に繋がるのかをご紹介します。

給料ばかりに目を向け失敗する

代表的なのが、給料ばかり気にする失敗です。
看護師は初任給から20代後半までの給料は他業種に比べて高いと言われています。
しかし、30~40代から勤務年数を積み重ねてもなかなか昇給しづらいのが現状です。
それどころか、給料が下がってしまうなんてことも…
そこで、同じ職場にいるだけでは好転の兆しが見られない看護師の方は転職に踏み切るのです。

給料が高い医療機関は慎重に調べましょう

給料が高い、または規模が大きい医療機関の中には、看護師さんを常に募集している求人もあります。
高給与なのに常に募集しているということは、入職してもすぐに辞めてしまう看護師の方が多いということです。
給料の高い職場には次のような問題が潜んでいることもあります。

  • お金のために働く看護師が多く、人間関係が悪い
  • 労働条件も悪く、一人一人が自分のことで手一杯なので協調性に欠ける

給料アップを望んで転職活動に踏み切るのはいいが、給料アップだけを目的とするのはよくありません
給料だけを確認するのではなく、病院の内部情報、福利厚生など、働きやすい環境であるかどうかもしっかり確認しましょう。

情報収集不足で失敗する

先ほどのお話と被る部分もありますが、募集時条件と契約内容の不一致で失敗したと感じる看護師の方は多いのです。
例えば面接官との相性がよく、話が盛り上がり、その場で入職を決めてしまったとします。
しかし、それ以外の人間関係はどうでしょう?また、勤務形態の詳しい話はしましたか?残業手当などはつくのでしょうか?

面接後、入職前に契約内容の確認をしてもマイナスにはならない

面接では福利厚生や給料などの細かい質問がしにくいですよね。しかし、そのような質問は面接後に確認して入職を決めましょう。
求人広告を見れば、ある程度の給料や福利厚生、勤務形態などは把握できますが、詳しく話さないと分からないことがほとんどです。
また、面接官は基本的に人柄の良い方ばかり。病院にはたくさんの看護師の方が働いていますし、規模の大きな病院では看護部以外の方とも関わりあいながら仕事をする必要があります。
人間関係を把握するには、病院訪問に行く転職コンサルタントに相談するなど、頭だけでなく、目と口と耳を働かせるのが一番です。

自分の意思を持たずに失敗する

自己分析不足で失敗するパターンです。
前職で給料が低くて転職したいと思っていた方が、人間関係の悪い病院に転職してしまった看護師の方がいたとします。
この看護師は転職して初めて、自分が職場に求めるものは人間関係の良さだったということに気付いたのです。

妥協できない・譲れないポイントを見つける

あなたが職場に求めるポイントが食い違っていた時、あるいは「何となく働きにくいから」という理由で転職をすれば、あなたは流されるがままに転職先を見つけることになってしまいます。
転職コンサルタントや友人に相談しても意思がなければおすすめされたところだけを受けて、「なんとなく良さそうかな」という理由で入職してしまうでしょう。
その状態で入職してもまた「なんとなく働きにくい」の繰り返しで、自分に合う職場は見つかりません。
転職活動では、あなたがこれまで働いてきた中で感じた、妥協できな・譲れないポイントを見つけることが大切です。

転職に成功するポイント

最後に転職に失敗しないために、成功のポイントをまとめます。

① 自分で情報収集する

まずは、自分から積極的に情報を集めようとする姿勢が大切です。
求人だけを見て決めるのはやめましょう。人手不足な看護業界ではどの医療機関の求人も良いことしか書かれていません。

病院訪問する、転職コンサルタントに相談する、実際に働いている知人に聞くなど、身体を動かして病院の内部情報を集めましょう。

② 転職先に求める条件を整理する

病院の情報だけでなく、あなたの心情を整理することも同じくらい大切です。
これまでの働き方を振り返り、看護観や転職先に求める条件をあなたなりに見つけましょう。
家庭との生活を優先させたい、スキルアップしたい、新たなフィールドで活躍したい、人間関係の悩まず仕事をしたい、健康に働きたいなど、どんなことでも構いません
まずはノートに書きだしてみるところから始めてみましょう。

③ 2〜3社の転職サイトに登録する

転職は一人で行うほど心細いものはありません。周りに相談できる友人や家族がいればいいのですが、全ての方がそうではありません。
そこで心強い味方になるのが看護師専門の転職コンサルタントです。
転職コンサルタントは、自己分析のサポートから、希望に合った求人の紹介、履歴書の書き方や面接のアドバイスを行ってくれます。

しかし、1社だけに登録すると、たまたま相性の良くないコンサルタント、または歴の浅いコンサルタントにあたったときに苦労します。
比較できるように転職サイトは2~3社登録することをおすすめします。