看護師さん必見!クリニックへ転職するメリット・デメリットとは?

クリニック

病院で働いていた看護師の転職先として、クリニックを選ぶ方は多いです。
クリニックは病院よりも小規模でゆったり働けると考えている方もいるのではないでしょうか?
しかし、よく調べておかないと転職後に後悔するなんてことも。
今回は、クリニックに転職するメリットとデメリットをご紹介します。

クリニック別で見る看護師の業務内容

クリニックで働く看護師の業務内容をご紹介します。

① 内科クリニック

内科では目に見えない患部の治療を行います。内科では手術が必要な場合、外科に回して外科治療を行いますが、手術が必要ない場合は投薬治療で症状の改善を図ります。
内科では、患者さんの会話内容や行動などから身体の変化を感じ取ることが大切です。そのため、患者さんと積極的にコミュニケーションをとり、相手の状況を上手く読み取ることが求められます。
コミュニケーションがとるのが苦にならないというのはどの科でも共通することですが、内科は患者さん一人一人と向き合い、看護したいという志向の方が向いています。

② 産婦人科クリニック

産婦人科で働くためには、助産師の資格を持っていることが条件です。
産婦人科では生命の誕生に立ち会えるというメリットがあります。出産そのものに魅力を感じて転職する方もいますが、子供が好きで新生児のお世話が楽しいという方もいます。
産婦人科で働いていると自分が妊娠・出産する立場になったときに経験を活かすことができますし、妊娠・出産を経験している方は仕事に活かすことができます。
幸せいっぱいの出産に立ち会うことができる上に、ライフステージで活かすことができるという点は大きなメリットです。

③ 美容外科クリニック

美容外科クリニックは健康な方を美しくするための仕事です。他の科と異なり、健康な方を相手に提案や施術を行います。
業務内容としては医師の施術サポートですが、クリニックによっては営業のようなことを行うところもあります。
美容外科クリニックは相手がどの契約内容を選ぶかによって売り上げが変わってくるため、利益を上げるためには利用者の要望を汲みつつ、クリニック側のメリットになるような提案を行うことも必要になるのです。

④ 精神科医・心療内科クリニック

精神科医・心療内科クリニックは「うつ病」「認知症」などの精神疾患の患者さんの薬の量を管理することが主な仕事です。
精神疾患の場合投薬治療が行われることが多く、患者さんに対して薬の説明を行うための正しい知識を身に着ける必要があります。
精神疾患の患者さんはコミュニケーションがうまく取れない方も多く、患者さん自身が自分の症状を上手く説明できないこともあります。
そのため、患者さんとコミュニケーションを円滑にとる能力以外に、ちょっとした変化に気が付く観察力・洞察力も必要になります。

クリニックで働く2つのメリット

続いてクリニック勤務のメリットをご紹介します。

① 夜勤なしで働くことができる

看護師業務で大変なこととして挙げられる代表例が、夜勤です。また、多くの病院が看護師の人手不足に悩まされています。そのため、夜勤明けの出勤が同日の朝8時からであったり、日勤シフトを終えた数時間後に夜勤に入ったりと、夜勤があるとゆっくり休む暇もないまま働くの方が多いです。
しかし、ほとんどのクリニックは夜勤がありません。仕事と家庭の両立ができるという点ではクリニック勤務は大きなメリットになります。

② 土日はしっかり休める

クリニックは基本的に平日勤務で、オンコール出勤もありません。
病院であれば、他の看護師の方に気を遣いながら休みを取らなければならないことが多いのですが、クリニック勤務なら休日はゆっくり家族との時間を過ごすことができます

クリニック勤務の2つのデメリット

① 給料が低い

病院勤務の看護師さんに比べて、クリニック勤務の看護師さんは給料が低いです。
看護師の方の給料が良いと言われているのは、夜勤手当や残業手当があるためです。夜勤手当は2部制で1回11,000円3部制で4,000円~5,000円程度つくと言われています。月に2回入ったとしても夜勤手当だけで月収で最大90,000円ほど稼ぐことができます。
残業手当なども考えると、病院で働く看護師さんの給料が高いのも納得ですね。

② スキルアップしにくい

クリニックで働く看護師の方は看護業務の他に雑務もこなす必要もあります。医療器具の洗浄や消毒、タオル・衣類の洗濯、施設の掃除、診療ベッドの準備、備品の発注などの業務は看護師の方が行います。
また、クリニックに来院する患者さんは病院に比べて軽度な症状であることが多いので、高度な看護知識やスキルは必要ありません。
看護師としての専門知識を活かしてスキルアップしたいという方には向いていないと言えます。

クリニックへ転職する際のポイントまとめ

クリニック求人は自力で見つけることもできますが、小規模なところが多く、希望の条件に沿った求人は病院に比べて見つかりにくいです。
また、興味のあるクリニックが定期的に採用しているかといったらそうではありません。クリニックは病院に比べて従業員数も少なく、人気の求人はすぐに定員に達してしまうことが多いのです。

クリニック求人は転職サイトを利用して探す

看護師専用の転職サイトは全国で50社以上が展開しており、転職サイトでしか募集しないところもあるので、希望の条件に沿った求人が見つかる確率が高くなります。(看護師専用の転職サイトについてはこちらの記事をご確認ください。⇒『看護師専用転職サイトを利用しましょう!』)
より確立を高めるためには転職サイトへ2~3社登録することをおすすめします。
3社までなら選択肢が適度に増えて転職成功率が上がります。しかし、3社以上登録すると情報が多すぎて混乱してしまうのでおすすめできません。

入職前クリニックへ確認することまとめる

入社前にクリニックへ確認しておくことをまとめておきましょう。

  • 休みがあるのか
  • 残業はあるのか
  • 給料は残業代が含まれているのか
  • 平均勤続年数はどれくらいか

など、なぜクリニック勤務に興味を持ったのかを思い出して、希望に沿った条件で働くことができるかどうかを入職前に確認することが大切です。