新たな職場へ行くときは不安と期待で気持ちが落ち着かないですよね。
人の印象は初日の挨拶で決まるといっても過言ではありません。
しかし、「挨拶ではどのようなことを話せばいいの?」「挨拶以外にどのようなことを準備しておけばいいの?」と、転職初日が近づくにつれて不安が大きくなってきますよね。
今回は看護師さんが転職初日までに準備しておくべきことや心構えをご紹介します。
目次
転職初日まで準備しておくべき4つのこと
まずは、転職初日までに準備しておくべき4つのことをご紹介します。
① 挨拶の言葉を考える
転職初日にスタッフの前で挨拶を求められることが多いです。
ここでどのような内容・態度で話すかでその後の人間関係の築き方が大きく変わるとっても過言ではありません。
第一印象が決まる大切な挨拶。内容はを事前に準備しておきましょう。
(挨拶事例やポイントは後ほどご紹介します。)
また、転職初日に菓子折りを持参するべきかで悩む方が多いですが、ほとんどの方は用意しません。
② 出勤時に着用する服装を準備しておく
看護師の初日の出勤日は大体がスーツかオフィスカジュアルです。
病院によって服装が指定されますが、指定されない場合はスーツが無難でしょう。
その場合はシワや汚れがないか転職初日までに確認しておきましょう。
③ 必要書類を準備する
入職時の必要書類は転職先の病院によって異なるが、雇用保険被保険者証、以前の源泉徴収票、年金手帳、通帳、住民票などの提出が求められることが多いです。
事前に担当者から知らされるので漏れがないように確認しておきましょう。
中には、入手できるまでに時間のかかる書類や以前勤めていた職場で受け取る書類などもあります。
余裕を持って準備しましょう。
④ 乗車する電車の時刻や出勤場所を再度確認する
前日までに乗車する電車の時刻と配属部署の場所を確認しましょう。
乗車する電車は指定された時刻の30分前には到着する電車に乗ることをおすすめします。
勤務地によっては満員電車で電車がしょっちゅう遅延します。また、乗客が多すぎて電車にすら乗れないことも。
その際は何本も見送る、あるいは各駅停車に乗らざるを得ません。
また、月曜日や雨の日は電車が遅延する傾向があるので、尚早めの出発をおすすめします。
転職初日の流れとポイント
看護師の方の転職初日の流れとポイントをご紹介します。
① 普段より30分早く自宅を出発する
初日に遅刻は禁物です。
電車が止まることもありますし、事故で道が渋滞していることもあります。
余裕を持って、通常の到着時間の30分前には病院に着くように自宅を出発しましょう。
② スタッフの方に向けた挨拶
笑顔で明るく挨拶をしましょう。初日の挨拶は肝心ですが、その後の一人一人との接し方も大切です。
そのためにやるべきことが、仕事で関わるスタッフの顔と名前をいち早く覚えることです。
覚えることがたくさんある中、スタッフ一人一人の顔と名前を覚えるのは簡単なことではありません。
しかし、話しながら相手の名前が出てこないことは失礼なことです。
顔と名前を覚えるおすすめの方法は、職場の座席表を入手することです。
業務中にでも座席表を見ながら周囲を見回して、頭の中で顔と名前を当てはめていきましょう。
③ オリエンテーション
転職初日は、職場施設や業務内容に関してのオリエンテーションがメインです。
病院長や理事長、看護部長など、各部門のトップから病院の理念、病院見学、医療の安全、感染管理など、マニュアルに沿って説明されます。
中にはグループワークを行うところもあり、話を聞くだけではなく基礎看護技術の演習も行われることもあります。
オリエンテーション期間は1日のみのところから1か月かけて行うところまで様々です。
職場のルールを1日でも早く覚える
オリエンテーションでは、病院の経営理念やルールが話されることが多いです。
業務が本格的に始まると時間を取って説明されることは滅多にありません。この機会に1日でも早く職場のルールを覚えましょう。
病院で働く看護師は皆さんルールを頭に入れて業務に取り掛かっています。業務の土台となる部分を覚えることで不要な失敗も防ぐことができます。
ルールの中には例えば電話の受け方、休憩の取り方、挨拶の仕方などがあります。
細かい部分こそ先輩ナースの行動を観察して積極的に自分のものにしていきましょう。
その場その場で得た情報は常にメモすることをお忘れなく。
転職初日の挨拶であなたの印象の9割が決まる
転職初日の挨拶で、あなたの印象が決まります。
人の第一印象は3秒で決まると言われていますが、55%は見た目、39%は声のトーンや大きさ印象の内訳です。
人間関係の複雑な看護師ですが、できれば初日から良い印象を持ってもらいたいですよね。
ここでは転職初日の挨拶のポイントをご紹介します。
転職初日の挨拶の注意点
挨拶をする際は嫌でもスタッフの方からの注目を浴びます。
そのため、内容や態度は控えめにすることを心がけましょう。
スピーチは話し手の何倍も長く感じるものです。「短すぎるかな?」というくらい簡潔な内容の方が好印象を受けやすくなります。
職場に溶け込みたいと考えるのは自然なことですが、初日の挨拶の場では焦らず落ち着いて話しましょう。
好印象を受ける挨拶事例
【Aさんの事例】
「おはようございます。本日よりお世話になる〇〇と申します。
これまでは○○病院で働いていましたが、ご縁あってこちらで働かせていただくことになりました。
1日でも早く皆さまのお名前や仕事内容を覚えてお役に立てるように努力してまいります。
どうぞよろしくお願いします。」
自己紹介を兼ねた挨拶では、余計なことは言わずシンプルに話すのが無難です。
これまでの経歴を話しすぎたり、不安な気持ちを前面にアピールすると、良い印象を受けません。
事例の内容に自分なりの工夫を加えて簡潔に話せるよう考えてみましょう。
自ら積極的に話しかけ自己紹介する
挨拶だけでなく、その後のやりとりも肝心です。
新人だからといって話しかけてもらうのを待っていてはいけません。
新卒看護師の場合、周囲が気を遣って話かけてくれることも多いですが、転職者に対しては話しかけてくる方は少なくなる傾向があります。
勇気が要ることですが、「明るく」「笑顔で」「大きな声で」積極的に声をかけてみましょう。