深刻な人手不足により看護師は他業種に比べて転職しやすい職業と言われています。
しかし、転職しやすい状況は「転職に失敗しやすい状況」とも言い換えることができます。
選ばなければ職場は何か所でもありますが、できれば長く勤められる転職先を見つけたいですよね。
今回は看護師さんの成功する転職・失敗する転職をご紹介します。
目次
成功する転職方法
成功する転職とはどのような状況でしょうか?それは人によって異なります。
人間関係が良好、残業が少ない、希望通りの給料がもらえるなど様々です。
(参考:『看護師が転職に踏み切る理由とは?』)
あなたが職場に求める譲れないポイントや転職の目的を再確認しましょう。
ここでは希望の条件の転職先に入職するための方法・ポイントをご紹介します。
① 幅広い求人媒体を利用している
1つの求人媒体だけを頼りにするのはよくありません。
それだけ好条件の求人を見つけられる可能性が下がってしまうためです。
看護師さんの代表的な転職方法は、転職エージェント、ハローワークが挙げられます。
しかし、知られていないだけで、それ以外にも様々な転職方法があるのです。
転職方法 | 特徴 |
---|---|
転職エージェント | 求人の紹介、転職までのコーディネート、転職後のフォローなど、運営会社によって様々なタイプがある。 サイトによっては対応エリアに制限を設けている場合もある。 |
ハローワーク | 求人紹介、雇用保険の手続き、職業訓練などが主な役割。運営は国だが、管轄は厚生労働省の各都道府県の労働局。転居の際は現住所以外の地域も紹介してもらえる。 |
知人からの紹介 | 知人が働いている職場を紹介してもらう。情報の信ぴょう性は高い。 |
新聞や雑誌広告 | 看護師向けの雑誌、フリーペーパーの求人や、新聞や求人広告欄、折り込みチラシにも地域の求人が掲載されている。 |
ナースセンター | 看護協会の発展と看護師のスキルアップを目的とした日本看護協会が運営する転職サービス。 |
SNS | 契約形態別、地域別にコミュニティが掲載されているものが多く、密な情報が期待できる。病院名を挙げて情報交換をするケースや、個人間でやり取りをすることもある。 |
② 志望理由が明確なスキルアップ
転職の準備で欠かせないのは、志望理由です。人気のある転職先の内定をもらうためには、志望動機にかかっていると言っても過言ではありません。
しかし、小手先の志望動機は面接官にばれてしまいます。
これまで「どのような業務を積んできたか」、「どのような看護観を形成してきたか」、そして「どのようなキャリアプランを持っているのか」を志望動機に凝縮させましょう。
志望動機はあなたの本気度が伝わる項目です。
具体的で相手に伝わりやすい志望動機が作れれば、人気の求人先でもグッと採用率があがりますよ。
③ 転職のタイミングを把握している
転職には最適な時期があります。常時採用活動を行っている医療機関もありますが、好条件で人気の転職先は採用活動の時期を限定しています。
4月や9月など病院の期の変わり目に向けて採用活動を開始する医療機関が多いと言われています。
そのため、2~3か月前に転職活動を開始するのが好条件の求人を見つけることができる良い時期と言えるでしょう。
失敗する転職方法
続いて、失敗する転職方法についてご紹介します。
ここで言う転職の失敗とは、入職後すぐに辞めてしまう、入職前と入職後のギャップが大きいという状況です。
転職回数は最小限で済ませるに越したことはないですよね。
成功する転職方法とはどのような違いがあるのでしょうか?
① 一つの求人媒体にこだわっている
1つの求人媒体にこだわりすぎていると、求人情報が集められず特徴を比較することができません。
良い求人も悪い求人も見極めることができず、結局希望通りの転職先でなかったなんてことも。
あれこれ手を出しすぎるのもよくありませんが、最低でも2つの求人媒体は利用しましょう。
例えば、ハローワークの利用を考えている方は、転職エージェントの利用もおすすめします。
ハローワークは就職支援のプロではありますが、看護師のプロではありません。
その点、転職エージェントは看護師専用の転職サイトを運営しています。転職サイトに登録すると転職コンサルタントのキャリアカウンセリングも無料で受けることができます。
この転職コンサルタントは看護師の転職のプロです。
両方使えば、それぞれのプロから転職支援を受けることができます。
どちらかの相性がよくなかったら別の求人媒体を利用することもできるのでおすすめです。
② 転職エージェントを利用しすぎている、頼りすぎている
転職エージェントを利用しすぎている、あるいは頼りすぎている場合受け身がちになります。
受け身になると与えられる情報を全て鵜呑みにして、情報の判別ができなくなります。
転職サイトを利用する場合、3社ほど登録するのがおすすめです。
転職サイトによってサービス内容や転職コンサルタントの質が異なるため、あなたに合った転職サイトを見つけるためにも転職サイトは3社登録しましょう。
③ 志望理由が給料や待遇面ばかり
先ほど志望動機で転職の本気度が伝わるというお話をしました。
給料や待遇面ばかりを気にしている志望動機は転職で失敗しやすいのです。
人気の医療機関はそのような志望動機では採用しませんし、採用された場合は夜勤や残業の多い職場であることが多いです。
前職で給料に不満を持っていたとしても、志望動機でそのまま伝えるのはおすすめしません。
もう一度転職理由を振り返り、志望理由を考え直してみましょう。
まとめ
ナースの転職方法は様々ですが、どのような方法で転職するかによって成否は分かれます。
また、転職方法を利用する加減も重要です。
転職サイトだったら3社登録するのがベストですが、転職コンサルタントに任せきりでは成功しません。
転職するのはあなたです。ご自身で情報収集を行い、どの情報が正しいのか正しくないのかを見極めましょう。
あなたの転職が成功するのを願っています。