転職で採用担当者がグッとくる看護師さんの自己PRの作り方

看護師、転職

転職成功率がアップする看護師さんの自己PRの作り方

自己PRは、「面接官にあなたの強みを知ってもらうこと」「その強みを業務でどのように活かせるかイメージしてもらうこと」が目的です。つまり、面接官にあなたが活躍している姿を想像させることができたら採用率は格段に上がるでしょう。
まずは、あなたの自己PRが効果的に伝わる作り方をご紹介します。(自己PRは面接で相手に伝えることが重要です。面接のポイントはこちらの記事をご覧ください。⇒『看護師の転職!面接でよく聞かれる質問とは?』)

① 経験を年表で書き出す

まずは経験を年表で書き出します。もちろん覚えていないこともたくさんあると思いますが、時系列にすることであなたの看護観が形成されるターニングポイントが分かります。看護観と経験はセットにして考えると、面接官にも伝わりやすいでしょう。

② 印象に残っているエピソードを抽出する

経験を書き出したら、その中でも印象に残っていることを抽出します。エピソードは1つに絞った方がすっきりします。また、自己PRを履歴書に書く際は400字を目安にしましょう。文字数が400文字以上になると履歴書全体がごちゃごちゃとした印象になりマイナス効果です。自己PRは面接中に口頭で伝えることもできるため、履歴書では見やすさを意識しましょう。

エピソードを選ぶ基準は次の通りです。

  • 自慢できること
  • 苦労したこと
  • 夢中になったこと
  • 日頃から心がけていること
  • 周りから評価されたこと

③ 形成された看護観やビジョンを考える

最も印象に残っているエピソードでは、看護観やビジョンが形成されています。人によって経験が異なれば感じ方も異なるので、看護観は様々です。看護観には正解不正解はないので、自信を持って伝えられるようにしましょう。
例えば「笑顔を絶やさない」「患者さんにも看護師仲間にも思いやりの心で接する」「相手の立場を考え、先回りの行動を心がける」など、どんな内容でも構いません。このような漠然とした看護観を伝えるためには、先ほどの確固たるエピソードが必要なのです。

転職で成功する看護師さんの自己PR例文

書き方

続いて、転職で成功する看護師さんの自己PRの例文をご紹介します。しかし、看護師さんの中でも経験年数や部署、職場が異なります。ここでは、いくつかのケースに分類して看護師さんの自己PRの例文をご紹介。

経験年数別の自己PR

まずは経験年数別の自己PRをご紹介します。

看護師歴1~3年目の自己PR例文

癌で入院している祖母に付き添っていた際、痛みをこらえながら懸命に話す祖母に優しく寄り添って話を聴いてくださる看護師さんの姿を見て私も看護師を志しました。以前勤めていた一般企業の事務職から看護師になることを決意し、資格取得から3年目が経過します。スタートは遅れてしまいましたが、一般企業での勤務で得たビジネスマナーや接遇を活かし人一倍努力して参りますので、よろしくお願いいたします。

看護師歴3~5年目の自己PR例文

総合病院の精神科に3年間勤めておりました。日々患者様に向き合う中で、患者様の表情が日に日に明るくなってくることが私の励みにもなっていました。そのため、患者様と丁寧に向き合うことのできるカウンセリングを重視したクリニックの方が自分に合っていると考えています。患者様に寄り添ったサポートができればと思い、貴院に応募いたしました。

診療科別の自己PR

続いて、診療科別の自己PRをご紹介します。

内科

現在は外科病棟で手術を控えた患者様と接することが多い職場に勤めています。小さな疑問にも丁寧に対応することを心がけ、多くの患者様から「ありがとう」のお言葉をいただきました。患者様の精神的ケアにやりがいを感じ、慢性期の患者様が多い内科でもっとコミュニケーション力を活かしたいと考えるようになり、ぜひ貴院で貢献したいと考えています。

外科

現在は内科に勤めています。今の職場では自分の強みである観察力を活かして、患者様の容態だけでなく、心情の変化に誰よりも早く気付くことを心がけておりました。患者様が元気のない様子で来院した際は、いつも以上に話を聞いて、患者様の表情を晴れやかにしました。外科は経験したことがありませんが、一日でも早く患者様の精神的な支えになれるよう努力してまいります。

小児科

総合病院の消化器科で働いています。がん患者の方と接するうちに小児がんを患う子どもたちの看護に携わりたいと考えるようになり小児科を志望しました。内科クリニックの経験があるため子どもとのコミュニケーションに自信があります。がん看護の経験も活かし、つらい闘病生活を送る子どもの気持ちに寄り添った看護を心がけたいです。

産婦人科

内科勤務を経て、現在は産婦人科の看護師として働いています。産婦人科は内科と異なり、生命の誕生に立ち会うことができます。それがプレッシャーにもなりましたが、今では喜びを感じることの方が多いです。残業や夜勤が多くても持ち前の心身のタフさを活かしてやる気に変えています。今後は助産師資格の取得を目標に、分娩数の多い貴院でさらに深い知識を身に付けていきたいと考えています。

病院形態別の自己PR

続いては、病院形態別に自己PRをご紹介します。

公的病院 (独立行政法人)

学生の頃からの夢であるフライトナースを志して、救命救急士の資格を取得しました。資格の勉強中は幅広い知識を吸収することができて、素早く適切な動きもできるようになりました。現在働く救急病院でも医師から頼りにされています。今後も自分のスキルを磨き続けるために、救急搬送数の多い貴院を志望いたしました。

民間病院 (個人経営)

現在は病棟勤務で、患者様と丁寧に向き合う看護を心がけています。症状の重い患者さんの中には暗い表情をする方も多いですが、一人一人に信頼してもらうまで、何度も話しかけていました。暗い表情をしていた患者さんから笑顔が見られたときが、看護師をしていてよかったなと思う瞬間です。今後も、心のこもった看護を行い地域のかかりつけ医である貴院に貢献していければと思います。

大学病院

親族が乳がんで亡くなったことがきっかけで乳がんの看護に携わることを目標にしてきました。前職の病院では症例数が少なかったため、大学病院である貴院で高度な専門知識を学びたいと考え転職を希望しています。これまでも院内外の研修に参加し、看護技術を磨いてまいりました。目標に向かって努力を惜しまない性格を活かし貴院でスペシャリストを、目指したいと思います。